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この「山の野生鳥獣目撃レポート」は、登山愛好家の皆さんへ呼びかけ、
登山などで目撃された野生鳥獣の目撃情報を集める活動です。
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山の野生鳥獣からのメッセージを受け止める意味
登山愛好家の皆さんが、山にお出かけの時、何げなく見かける野生鳥獣に
重大なメッセージが込められているはずです。
「その本来の姿を失いつつある」と言われている自然。山では、
ライチョウの棲息減少、増えすぎたシカ、クマやサルの人里への侵出など、
変化が顕実化してきています。これらの変化は、連鎖的・相乗的に生態系全体に
深刻な影響を及ぼしているといわれます。
とりわけ奥山では、厳しくデリケートな環境下で生態系が育まれているわけですから、
取り返しのつかない影響を生じると言われています。
登山愛好家の皆様は普段の生活のように、こうした環境に接しているわけですから、
微妙な変化や影響を肌で感じておられるものと思います。
野生鳥獣は持ち前の行動力で生活適地へ移動して、環境の変化に対応することが考えられます。
登山愛好家の皆さんは、こうした野生鳥獣の生活圏に接する機会が多いわけですから、
目撃情報を持っておられると思います。
私ども連絡会では、こうした情報を集め、生きたデータとして活用するべきと考えました。
きっと、情報が集まることにより、山岳環境の変化や影響が実像となって見えるに
違いありません。
私ども連絡会では、世の中で話題となっている野生鳥獣の保護と適正管理も
大きな関心事ですが、まずは、生息の実態を把握することから始めることが重要であり、
最も手近にできることと思い、登山愛好家の皆さんの協力を呼びかけるものです。
この調査は全国の山岳地域を対象に5年間継続して行います。
この活動は平成21年4月1日から平成26年3月31日の5年間継続して行います。「山の野生鳥獣」としておりますので
平地や里山を除き、海抜500m以上の日本国内の山岳地を対象にいたしております。
野生鳥獣生きた姿を捉える
糞、足跡、食痕、羽根や抜毛、遺体、巣、鳴き声、物音、臭気、等の野生鳥獣が存在を示す証拠物が
いろいろ考えられますが、この調査の目撃情報とは「生きた姿の目撃」に限定しています。したがい、
棲家が山であること、多くの人が知っていること、大きくて見つけやすいことなどから、次の野生鳥獣を
主な対象として次の4種の野生鳥獣を考えました。
1) シカ
2) ライチョウ
3) クマ
4) カモシカ
もちろん、これ以外の野生鳥獣をレポート頂いてもかまいません。
山の野生鳥獣鳥獣を取り巻く状況
山の野生鳥獣を取り巻く状況について、若干の解説を致しますと、次の通りとなります。
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シカ
草食性の動物で、基本的に植物ならば何でも食べ、一日に一頭あたり3~5kgの草を食べるという大食漢です。
昭和40年代に密猟などで激減したことで、個体保護が布かれ、繁殖力が強いシカを急激に増殖させることになりました。
一方、かつての造林政策が生んだ針葉樹の森は、今や陽光を遮り、下草の発育は停滞させことと重なって、
増えすぎたシカは餌場を求めて生活圏の移動を余儀なくされてしまいました。こうした変化が亜高山帯にまで及び、
生態系への緊急問題として取り上げられています。
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ライチョウ
中部山岳などの高山地帯という限られた地域で、最も苛酷な環境で生きる鳥です。
最近では個体数が減少したとされ、低山の野生動物の高山帯への侵入と植生の衰退や、オコジョや大形猛禽類といった
捕食動物や低山から高山に侵入したこと、また、地球温暖化問題等があることがその原因と指摘されています。
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クマ
主に山岳地帯や森林に生息し、植物食傾向の強い雑食で、春はブナなどの新芽を、夏は主にアリ、ハチなどの昆虫類、
アザミなどの草本類、ウワミズザクラなどの液果類、秋は主にドングリ、クリなどの堅果類やアケビ、ヤマブドウなどの
漿果類を食物としています。冬季の冬ごもりに備えるため、秋口から大量の餌を食べて皮下脂肪を厚くするという。山の
実りの豊凶に影響をうけ、食物を求め奔走する余り、異常遭遇や異常出没などによる人間とのトラブルが報告されています。
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カモシカ
昭和30年(1955)に現行の「文化財保護法」により特別天然記念物に指定され、崖地を好み岩場や急傾斜の斜面のある
森林を好んで生息しています。好奇心が強く、人を見に来るともいわれます。冬などで長時間もじっとしていること
(「アオの寒立ち」と呼ばれる行動)が観察されます。鹿とちがって縄張りを持ち、決まった領域で生活しています。
近年では頭数の減少や生息場所の変化が認められる地域もあり、シカに追い出しを受けているとも疑われています。
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