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自然保護委員会

2023年度(令和5年度)の活動計画(概要)

令和4年度の活動計画は次の通りです。

活動方針
(1)登山活動の山岳自然に対する環境負荷を検討し、山岳自然を美しく保ち、後世に伝えるために
   山岳自然保護活動を推進
(2)地球温暖化(気候変動)による山岳自然の現況を把握し、保護活動の推進及び他団体と連携した
   環境保全活動を推進
(3)自然保護指導員制度の普及推進を図り、且つ、自然保護指導員組織の充実強化と活動の促進
(4)COVID-19 の感染拡大防止で中止となった令和2・3年度活動項目について刷新を含め再開
(5)上記活動をSDGsな視点から再点検し、全国の自然保護委員会と連携して活動の問題点などを
   検証し て解決策を探るとともに成果を「見える化」し、広報していく
(6)JMSCA機関紙「登山月報」への「全国山岳(・SC) 連盟(協会)自然保護委員会のSDGsな活動」リレー
   掲載をサポートする
(7)全国の自然保護委員会の活動を阻害するヒト・モノ・カネの不足を補うために企業協賛、補助金
   申請等をサポートする

事業案
(1)研修及び研究会の企画
 ①2023年度自然保護の集い(リアルおよびWEB利用のhybrid会議&講演会)
  ・2023年11月23日を予定
  ・21年度3月総会で検討された「自然保護委員会のSDGsな活動」としての全国規模の森林整備
   事業の進捗状況の確認、問題点(ヒト・モノ・カネの不足)の再検討
  ・全国自然保護委員会のSDGsな活動をサポートする専門家による講演会開催、多くの自然保護
   指導員の参加を募る
  →リアル会議会場の選定、zoomライセンスの規模拡大の必要
  ②2023年度山岳自然環境研究調査
   ・神奈川岳連主導の下に丹沢三ノ塔での森林の再生活動
   ・2023年10月を予定
   →JMSCA委員が体験、その後参加者の募集範囲を広げて全国の自然保護委員会と連携、植樹や
    森林整備事業を展開する
   ・森の再生作業を進めるために不足しているヒト・モノ・カネの問題点解決を探る
   ③自然保護指導員フィールド研修会
    ・2023年6月上旬、三つ峠
      テーマは「稀少植物保護について」
       →観察会、講演会および除草作業などのサポート
   ④自然保護指導員研修会(リアルおよびWEB利用のhybrid会議)
    ・2024年1月を予定
    ・都岳連主管の指導員更新研修会
    ・全国の自然保護委員長・指導員の参加者を募り、自然保護指導員としての活動を
     更に活発化させるための知見を深める
    →リアル会議会場の選定、zoomライセンスの規模拡大の必要

   ➄自然保護指導員出前講座
    ・講師派遣、23年6月新潟県ほか
    ・全国の自然保護指導員に対する活動サポートおよび都道府県山岳(・SC)連盟(協会)の
     山岳環境保全活動の活発化を促す

 (2)自然保護の啓発
   ①自然保護指導員制度の推進
    ・自然保護指導員の更新及び新規登録受付
   ②自然保護広報資料の出版(トイレゴミ持ち帰りパンフ増刷)
    ・山のトイレゴミゼロ(山でのトイレマナー)推進
   ③全国環境月間(6月)および山の日(8月11日)の協力
    ・毎年6月の全国環境月間および「山の日」に合わせて実施される全国の自然保護委員会の
     山岳環境保全活動のサポート
    ・環境月間に実施される全国水質一斉調査に合わせ山岳・里山の沢水調査を全国規模に拡大
     R5年度は東京・埼玉・神奈川等で実施
   ④環境省・自然公園指導員制度への協力
    ・自然公園指導員の推薦、活動報告のとりまとめ
   ⑤山岳団体自然環境連絡会への参加・協力
    ・隔月開催のオンライン会議に参加
   ⑥日本オリンピック委員会主催「スポーツと環境会議」への参加・協力
   ⑦加盟団体における山岳自然保護活動の集約と広報
    ・JMSCA機関紙「登山月報」への『自然保護委員会のSDGsな活動』連載
    ・その他依頼の応じての山岳環境保全活動に関する執筆等

  (3)情報発信(今後取り組むべき課題含む)
   ① 登山月報への活動報告連載
   ② インターネットを使った情報拡散(ブログの再開など)


自然保護委員会の活動の主な足跡

1971自然保護委員会創設
1975自然保護指導員制度創設
1977第一回自然保護委員総会
1979総会にて「山のゴミ問題」の意見交換が発展
1981「登山とトイレ」問題を委員総会で提起
1982総会にて「山の屎尿処理問題」の意見交換が発展
1983「自然保護に関する調査」全国アンケート調査実施
1991「山岳地域におけるトイレ整備について」意見書を環境省へ提示
1992「谷川岳肩の小屋の再建について」陳情書を提出
1993白神山入山規制について現地調査を実施、意見書を提出
2001新越山荘トイレ稼働状況調査実施
「日山協トイレマナー、四つの約束―アッピール」を作成
「山をきれいに、トイレをよくする松本宣言」に参加
「山岳団体自然環境連絡会」に参加
2002国際山岳自然環境集会」に参加
2003「山のトイレ、見たり聞いたり試したり」 のヒヤリング実施
夏沢鉱泉エコトイレ現地調査実施
2007「松本国際自然環境会議」開催に参加
山梨県山岳連盟から常任委員へ新規参加
初の​入山協力金の適用 福井県小原地区(赤兎山)調査
2008自然保護指導員の手引き(初版)を発行
茨城県山岳連盟から常任委員へ新規参加
2009山岳団体自然環境連絡会「山の野生鳥獣レポート」プロジェクトに参加
山岳団体自然環境連絡会「ツールドTANIGAWA」意見書提出(水上町)に参加
2010「山はみんなの宝!全国大会」へ参加
第一回日山協自然保護委員会主催にて自然保護指導員研修会を開催
2011山岳団体自然環境連絡会「山岳トイレ補助金制度廃止に対する意見書」提出(環境省)に参加
2012山岳団体自然環境連絡会「尾瀬問題」意見書提出(環境省)に参加
風景地保護協定の実情につき、湯ノ丸高原地域(国立公園地域2例目)にて橋詰元良氏(浅間国際自然学校)から状況実地聴取
民間の自然再生活動の実情につき、北海道・突哨山地区にて山本牧氏(もりネット北海道)から状況実地聴取
関東地区自然保護連絡会立ち上げ(第一回開催埼玉)
2013自然保護保護指導員腕章・登録証の改訂
山岳自然保護の集い・中央大会の開催(中央常任と関東地区自然保護委員会の実行委員会で運営
山はみんなの宝憲章制定発表会参加
JMSCA自然保護ブログページ立ち上げ
「山の神」研究会立ち上げ
2014自然保護ニューズレター発刊
長野山協から自然保護常任委員受け入れ常任16人体制
UAAA20周年事業と連携した自然保護委員総会開催(広島市)
2015山に向かう心の意識調査のアンケート調査を実施
山の野生鳥獣目撃レポート 自然保護信託ボランティアファンド採択決定
第一回日山協自然保護指導員養成出前講座を開催
2016自然保護指導員テキストの編纂
山岳団体自然環境連絡会 第一回山岳自然セミナー開催協力
2017トイレパンフ「置き去りにしないで山のトイレゴミ」製作配布
JMSCA自然保護ワッペン配布開始
阿里山プロジェクト(台湾) JMSCAから7名参加
山岳団体自然環境連絡会 第二回山岳自然セミナー開催協力
2018「新・自然保護指導員の手引き」編纂
奥多摩町営小屋の閉鎖事情につき、現地視察及び新井晃一氏(雲取山荘主人)の講話聴取
2019国際山岳環境研修会(韓国)を実施 11名が参加
2020-2021COVID-19感染拡大防止により、委員会活動にも影響大