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ISFC PARA climbing cup 
1st Blind Climbing World Championship 2010
第1回 視覚障害者クライミング世界選手権
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経緯とこれから

障害者とクライミング

 日本国内での障害者とクライミングのかかわりとしては、20年以上前に登山ガイドによる視覚障害者を対象としたガイド記録などが専門雑誌などに掲載されたことがある。しかし、あくまで体験的に機会提供されたものであったと記録されている。また、聴覚障害者が、合図の仕方などを工夫しながら、クライミングを行っている姿が古くから見られた。ほかにも、ルート開拓などにも積極的にかかわったクライマーが病気により片足を切断するというアクシデントにもかかわらず、その後もクライミングを続けている例などがある。
ここ数年の動きとしては、クライミングジムの普及によって、自閉症児など知的障害者の体験機会の拡大をはじめ、様々な人がこのスポーツに向き合う機会を得られるようになってきた。 
またNPO法人の制度化などを利用し、複数の団体がこのスポーツを活かした公益活動を開始したことも、障害者がフリークライミングを継続的に楽しむことにつながってきている。
このように障害者とフリークライミングのつながりは徐々に広がってきた。なかでも視覚障害者にとってこのスポーツは非常に適しており、このスポーツがほかの障害者スポーツ同様に普及し、一般社会に障害者の可能性を示すことができる機会になることを願う。

競技会での実践

 日本での視覚障害者の競技会参加は、長崎のチャレンジカップから始まった。これは、晴眼者と同じルートをオブザベーションの時間と方法を変えて登るもので、すでに4年連続実施されている。また、2008年から2年連続、全日本選手権に併設される形で全日本視覚障害者選手権が開催されている。ほかにも、世界選手権が開催された加須市で行われる県民総合体育大会(コバトンカップ)にも招かれて、視覚障害者のクライマーが参加している。
 こうした経験の中でルール作りの試行錯誤を重ね、ただ指示を受けて登るだけのロボットクライミングにならない道を模索してきた。
 世界では、2006年7月にロシア・エカテリンブルグで第1回パラクライミング世界選、手権が開催された。これは、すべての障害者を対象に競技が開催されるという画期的なもので、ロシアを始め東欧諸国、イタリア、日本などから選手が参加した。その後もパラクライミングは継続的に開催され、2010年も今大会を含めて3回が既に計画されている。
今大会の最大の特徴は、日本国内でのこれまで4年に渡る実践の結果を踏まえ、この競技に最適と判断した視覚障害者を対象としたことである。 

これから 

 ロシアでの大会、その後も続くパラクライミング。 ヨーロッパでのインクルーシブスポーツとしてのクライミングの普及、北米でのリハビリテーションとしての活用、南米での障害者施設での取り組み・・・情報は点として伝わってくるものの、それらが繋がり情報を共有し広がりを見せることはこれまでなかった。


 つなげよう、つながろう。

 今大会においては、障害者スポーツとしての視覚障害者クライミングの普及を図ること。
 世界の視覚障害クライマーのネットワークを広げること。
 そのような意味もこめて、次回大会は2年後をめどにアジア以外の国で開催してほしいと願っています。